つるちゃんからの手紙7月号(令和3年7月号)
 

私は今年になってから、Youtubeに動画のアップを始めました。今日はなぜそんなことを始めたのかをお話しします。

理由①もっと歯のことを知ってほしい!

あなたは、歯医者さんの仕事ってなにか知ってますか?「歯を治療すること」「歯の痛みをとること」「噛めるようにすること」「歯を抜くこと」「歯を削ること」・・・・

それらは間違いではないけれど、歯医者は本当の意味では歯を治していないのです。

「ええー!それどういうこと?」って思ったかもしれません。

でも、仕方がないけど本当なんです。そもそも「歯」って生まれつきにあるもの。神さまが創ってくれたもの。それ以上にいいものなんて存在しないのです。歯を一度でも削ってしまうとそれは元には戻りません。だから、本当のことを言うと、歯を削りたくないのです。歯を治療すればするほど歯は悪くなっていくのを知っているからなのです。一つの歯が5回の治療介入が限界、というデータもあります。

「治った」と思っても、それは本当の意味では「治っていない」ことをぜひ知ってほしいのです。お口を開けて鏡を見てください。銀歯はありませんか?かぶせてある歯はありませんか?虫歯を削って、どんなに精密な技術をもって銀歯を作ってもそこはまた必ず悪くなります。銀歯と歯は接着材でくっついてます。その接着剤の寿命がそもそも持たないのです。だから銀歯の下にまた虫歯ができるのです。その次は歯の神経を取らないといけないかもしれません。すでに神経がない歯であれば、次にその銀歯が外れた時は、抜歯かもしれません。たとえそこに痛みが無くても、抜歯が必要になってしまうことだってあるのです。

だから、自分の歯は削ってはいけないのです。虫歯の治療をしたからって、完治したわけではありません。噛めるように機能が回復しただけなんです。

だから、「予防」なんです。悪くなる前に歯医者さんに行って、自分の口にはどんな特徴があるか専門家に診てもらうことです。虫歯にならないようにするにはどうしたらいいか、歯周病になりにくい方法を歯医者さんに教えてもらうことが重要なのです。

なにか痛くなってから、腫れてから、歯医者に行ってももう遅いのです。症状がでる前、どうもない時に歯医者に行くのが正解なのです。

ひと昔前は「歯医者は歯が痛くなってから行くところ」だったそうですが、でも今は「歯が傷む前に行くところ」というところということをぜひ解ってほしいのです。

理由②歯医者さんに親しみを持ってほしい。

「予防が大事です」って私が言っても、「わかっているんだけど、歯医者は敷居が高いから、痛くなるまで行かないもんね」とおっしゃいます。また人によっては、口の中を人に見せるのは、とても恥ずかしいのです。

しかし、自分が行こうとしている歯医者がどんな話し方をしてどんな人なのかが、前もってわかれば、「ああーこの人だったら大丈夫かなあ。私の口の中、悲惨な状態だけど、なんとかしてくれるかも」と感じてもらえるかもしれません。

その逆で、私の話し方や顔やしぐさがイヤっていう人もいると思います。人は合う、合わないが必ずありますから、歯医者を選ぶ前に、私の動画をご覧になって、私と合いそうだったら受診してもいいし、嫌いだったら、他の歯医者さんを選ぶことはできるのです。ランチひとつでも失敗したくないのに歯医者さんはもっと失敗したくないものです。だから、歯医者の人柄が分る動画はとても大切だと思います。

「私たちの仕事は歯を削ることではなく、歯を守ることです。」これは当法人の経営理念です。この動画によって一人でも自分の歯やお口の中に関心を持ってもらえたらいいなあと思っています。

YouTube つるちゃんねる【鶴田歯科医院】