鶴田歯科医院

               

目次
 

               

虫歯の治療
 

虫歯はC1-C4に分類され症状が出始めるのはC2の頃からです。
一度虫歯が進行すると元に戻ることはありません。

そのため、早期発見・早期治療が大切です。

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C1(エナメル質う蝕)

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虫歯菌によって、歯の表面のエナメル質という部分まで進行した状態の虫歯です。
痛みや症状はありませんが歯の変色やざらつきがあります。

(治療)
この時期の虫歯は削ってレジンという白い樹脂で詰めます。
また、唾液に含まれるミネラルが沈着する再石灰化によって修復されることを期待し喧嘩観察とすることもあります。

(治療期間)
治療は概ね1回で終わります。

C2(象牙質う蝕)

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虫歯菌によってエナメル質下の象牙質という部分まで進行した状態の虫歯です。

(症状)
冷たいものがしみる・ものを噛むと違和感がある・時々鈍い痛みがある

(治療)
虫歯の大きさによって治療法が異なります。
神経は保存できることも多いですが、虫歯の大きさによっては保存できないこともあります。
虫歯が比較的小さい場合はレジン充填を行います。
虫歯が大きい場合は金属(12%パラジウム)またはセラミックによる詰め物を行います。

さらに虫歯が大きく詰め物では難しい場合は冠をかぶせる治療を行う場合もあります。

(治療期間)
レジン充填1回
詰め物・冠は2回の通院が必要です。
セラミックを使って1日で終わる治療方法もあります。                        

C3(歯の神経にまで達したう蝕)

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虫歯菌によって歯の神経のある歯髄にまで虫歯が進行している状態です。

(症状)
多くの場合何もしなくてもズキズキとした強い痛みがあります。
歯医者さんへ行こうと決心される方が多いのが、虫歯がこの状態まで進行したときです。

(治療)
神経まで虫歯菌が侵入しているので、最初に神経をとる治療(抜髄)が必要となります。

その後、歯の根っこにいる虫歯菌の消毒と掃除(根管治療)を行い、歯の根っこがきれいになってから冠をかぶせる為の治療へ移行します。 
冠をかぶせる為に土台作り、かたどり、冠をかぶせられるように形づくり、かたどり、その後冠が入るため最低3回の来院が必要となります。                            

(治療期間) 
だいたい1歯当たり1~2ヶ月近く治療期間がかかります。
                           
                           
※根っこの状態が悪い場合にはさらに治療期間がかかることがあります。

                       
C4(歯が崩壊し歯根だけの状態となったう蝕)

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虫歯菌によって歯が崩壊し、保存できなくなった虫歯です。
(症状)
すでに歯髄が死んでいる場合には痛みを感じません

しかし、虫歯菌により歯の根っこの先が感染を起こし膿が溜まり、痛みを伴う場合もあります(根尖性歯周炎)

(治療)
歯の保存は困難であり、抜歯が必要となります。

(治療期間)
何もしなくても痛みがある場合、腫れがひどい場合は麻酔が効かないことが多いため、まずは痛みや腫れを落ち着かせる処置を行います。
その後、症状が落ち着いたところで抜歯を行います。

           
               

歯周病の治療
 

歯周病とは、歯と歯茎の間に入り込んだ歯周病菌が炎症を起こすことにより、
歯茎が腫れたり顎の骨が溶けて歯が抜け落ちたりすることを言います。
段階としては、炎症が歯茎だけに見られる状態を歯肉炎と呼び、
さらに進行すると歯を支えている骨(歯槽骨)が給された状態を歯周炎と呼びます。

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歯周病の症状として

・ブラッシング時出血する
・歯茎が下がる(歯肉退縮)
・知覚過敏
・歯茎から膿が出る(排膿)
・歯がぐらつく(動揺)
などの症状があります。

しかし、歯周病は初期段階では自覚症状がほとんどなく、重症化してから来院される方が多い怖い病気です。
歯のぐらつきが大きい場合は抜歯しなければならないこともあります。 歯周病が進行すると治療に時間がかかり、一度失われた歯を支えている骨(歯槽骨)のほとんどは、元通り回復することはありません。
また、縁上が続くと歯周病菌や毒素が血流にのって身体中をめぐり、様々な全身疾患を引き起こしたり、増悪させたりする働きをします。

                       

歯周病と関連する主な全身疾患として

・糖尿病
・脳梗塞
・狭心症
・誤嚥性肺炎
・早産や低体重児出産
などがあります。

特に糖尿病の人が歯周病にかかるリスクは健康な人の役3倍と言われています。
歯周病を悪化させるのは、プラークだけが原因ではなく、

・歯並びが悪い
・全身疾患をもっている
・歯ぎしりやくいしばり
・内服薬の副作用
・ホルモンバランス
なども関与します。
                       

治療の流れ

① 歯周ポケット検査

歯と歯茎の間には通常1-2㎜程度の歯肉溝と呼ばれる溝があります。
この溝が2㎜をこえて3㎜以上となった場合、病的な状態と判断され、歯周ポケットと呼ぶようになります。
歯と歯茎の間にある溝の深さを測り、同時に検査時に出血を伴うかどうか確認することで歯を支えている組織の状態を調べます。

② 歯の動揺度確認

1度:軽度動揺
2度:中等度動揺
3度:重度動揺

③ プラーク付着部位のどこにプラーク(汚れ)がついているのか確認します

④ 治療が必要な部位の確認・治療

強いかみ合わせや羽切氏などで過度な負担がかかっていないか確認します。
歯の表面の沈着した歯石(歯肉縁上歯石)を除去します。
2回目の歯茎の検査を行い、前回の検査値と比較します。
この検査に応じて次の歯周病治療を検討します

歯周ポケットの中に沈着した歯石(歯肉縁下歯石)を除去していきます。
縁下歯石は歯茎の深い位置に固くこびりついていますので、処置の際は痛くないように麻酔を使って行うことが多いです。

歯肉縁下歯石を除去した後は、3回目の歯周ポケット検査で状態を確認します。
                       

歯周病予防のために大切なこと

① ブラッシング指導で教わったことを意識してブラッシングを行う
② 生活習慣の見直し
③ 歯科医院での定期的なメインテナンス

一度歯周病の治療をしたとしても状態を維持していかなければ、また同じトラブルを起こしてしまいます。
3か月から4か月に1回定期的なメインテナンスを受診するようにしましょう。

小児歯科
 

当院では初めて歯科を受診されるお子様や小さなお子様は、無理矢理治療するのではなく、本を読んだり、器具を触ってもらったりと「なれさせ治療」から始めます。

また、恐怖心の強いお子様には「笑気吸入鎮静法」を導入しております。

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小児歯科

虫歯になる前に歯科医院を受診して下さい。

歯医者さんの仕事は『虫歯を治すこと』ですが、私たちの大切な子供たちに痛い思い、怖い思いをさせたくありません。

フッ素・シーランと・歯のクリーニング・歯磨き指導・歯石除去で、『虫歯にならない丈夫な歯を作ること』これこそが、私たち鶴田歯科医院スタッフ全員の使命です。

子供たちが虫歯のない真っ白な歯を嬉しそうに見せてくれるとき。それが鶴田歯科医院で働いている私たちが一番『幸せ!』と思うときです。



保護者の方へ~治療の前にお読みください

歯医者にお子様を連れて行くきっかけはなんですか?
虫歯ができていなくても保護者の方が自ら連れて行っていますか?
それとも、学校から治療の勧告書が来てからですか?

「しまった…子供に虫歯をつくらせてしまった…
あんなに気を配っていたのに…」
「どうして虫歯になってしまったのだろう?」
「この子が歯磨きしないでお菓子ばかり食べているからよ!」

後悔先に立たず!
たくさんの虫歯、大きな虫歯を作ってしまうと、
治療を受けるお子様にとっては物凄く大変で心身ともに
負担がかかると思います。

やはり、虫歯ができる前、もしくは虫歯が小さいうちに
治療を受けていただくことがお子様にとって最善の行為だと言えます。

将来、お子様の口の中が銀歯だらけ、
若くして入れ歯になってしまうことも…

今後のお子様の歯の運命は、保護者である皆様の行動や考え方によって
決定されると言っても過言ではありません。

今からでも大事なお子様のために、正しいことを知り、
過ちを繰り返さないことが大事です。

それでは、お子様にたくさんの虫歯を作らせてしまい、
ようやく歯科医院に連れていくことにした、あなた…

「乳歯はどうせ抜けてしまうし…生え変わるから大丈夫!」
と思っていませんか?
その考え、とても危険です!
これから正しい知識をいっしょに身に付けましょう。

乳歯の特徴

乳歯は永久歯と比べて、歯質がやわらかいので、むし歯になりやすく、
進行も早いのが特徴の1つです。



・エナメル質(歯の1番表面の構造)が永久歯の半分しかないのでむし歯が進行しやすい

・乳歯は再石灰化する力が弱い

以上のような特徴により、乳歯は永久歯よりむし歯になりやすいのです。
では、なぜ乳歯のむし歯をそのままにしておくとよくないのでしょうか?
実は乳歯のむし歯は後から生えてくる永久歯に悪影響を与えてしまうのです!!



・永久歯の質や形が悪くなる
・永久歯の歯並びが悪くなる
・発音の障害



むし歯が大きくなると、治療に麻酔が必要だったり、期間がかかることがあります。

むし歯かな?と思ったら放置せず、早めに受診しましょう。

歯医者さんを嫌いになってほしくありません。

当院では、お子様を治療台にしばりつけて治療を行いません。
しばりつけて治療をすると、それがトラウマになり、
ますます歯医者さんを嫌いになってしまいます。



そうなってほしくないので、当院ではお子様のペースに合わせて、治療に慣れるところから始めています。

「早く治療してほしい」と思われる保護者の方もいらっしゃいますが、子供一人一人違いますので、お子様に合わせて治療をすすめてまいります。

痛みが出にくい治療を心がけています。

麻酔が苦手!という方も多くいらっしゃいます。
当院の麻酔は、まずゼリー状のバナナ味の表面麻酔を歯ぐきに塗ります。

表面麻酔で歯ぐきの一部分をしびれさせてから、注射の麻酔を行います。
注射も電動の麻酔器で、日本で最も細い「33G」の針を使用し、麻酔液も体温と同じ37℃に温めて、痛みが出にくいように調整しております。

治療がこわいというお子様には

何度も練習しても怖いというお子様には、
笑気吸入鎮静法を行っております。

早急に治療が必要だけど、それでもこわいというお子様には、
長崎大学病院の小児歯科をご紹介しております。

大学病院には小児歯科を専門として治療されている先生方がいらっしゃいますので、安心して治療を受けていただけます。

むし歯予防

むし歯はなぜできるの?



歯についたプラークの中のむし歯菌が糖分(砂糖など)を食べると酸を作り出します。そしてその作られた酸が歯を溶かしてむし歯を作ります。

むし歯の予防方法

むし歯ができるには4つの要因があります。

①バイキン(細菌)


むし歯菌が歯についたままにならないように、しっかり歯磨きをしましょう。 歯磨きが自分でできるようになるまでは、保護者の方が必ず仕上げ磨きをしてあげて下さい。

目安は永久歯が全部生えそろうくらいまでです。
歯と歯の間の歯ブラシでは毛先が届かない部分には、フロス(糸ようじ)等を補助的に使いましょう。
②歯(宿主)
歯の強さ、唾液の性質、歯並び等によってむし歯のリスクが異なります。 歯の質を強くするために、フッ化物を適切に使いましょう。





フッ化物を組み合わせて長期にわたって使用するとむし歯予防に非常に効果があります。
※フッ化物の応用  


<フッ素入りの歯磨き剤> (毎日)
<  フッ素洗口  >  (毎日)
<  フッ素塗布  >  (3ヶ月に1度)

歯並びもむし歯に影響します。
歯が重なっていると歯磨きがうまくできず磨き残しが多くなりやすく
むし歯だけでなく、歯肉炎も起こしやすくなります。

それ以外にも歯並びによってはうまくかむことができず、
唾液の分泌量も少なくなることもあります。

③砂糖


甘い砂糖が入っているお菓子や食べ物は、むし歯菌も大好きです。

むし歯菌が砂糖を食べて、酸を作りお子様の大事な歯を溶かしてむし歯を作ってしまいます。

※キシリトールは虫歯のもとになる酸を発生しません。長期使用すると、むし歯菌の繁殖が弱まり、砂糖からも酸を作りにくくなります。
④時間

むし歯になるにはある程度の時間がかかります。
食事をするとお口の中のpHが酸性に傾きます。
しかし唾液の緩衝能と呼ばれる作用によりゆっくり時間をかけて
もとのpHに戻って来ます。

もしおやつの時間が決まっていなくてダラダラ甘いものを食べたり、ジュースを飲んだりしていると、唾液の緩衝能が作用できずお口の中が常に酸性のままで、歯が溶け始めてきます。

1日三回の食事の後は歯磨きをする習慣をつけましょう。
またおやつの時間は決めて、ダラダラ食べないように注意しましょう。

なかなか歯磨きをしてくれないお子様にはかかりつけの歯医者が必要です。
当院では歯を削ることではなく、歯を守ることを目的として診療を行っています。

大切なお子様の歯を1本でもむし歯から守り健康に食事ができるように、
一生歯で困らない人生を歩んでいただけるように、
協力していきたいと考えております。



不安な事やわからない事があれば、どんなことでもご相談ください。スタッフ一同親身になってお答えしたいと思います。

当院では、お子様の歯の状態をいつでも開いて確認できる"歯医者さんのれんらく帳"をお渡ししております。

院内カルテではなく、保護者の方への記録として詳しく書いたものです。
治療が必要な歯には色を塗り、治療終了後は日付を記入します。
保護者へお伝えしたいことを記入し、わかりやすくします。






               

矯正歯科
 

歯科矯正とは、一般的には悪い歯並びをきれいに治す治療のことをいいます。

しかしながら、ただ、歯並びの美容的な改善をするだけではなく、発音障害を改善すること、前歯で食べ物をしっかりとかみ切ることや奥歯で食べ物を噛み砕くこと、全身とかみ合わせのバランスを調整すること、歯のガタツキをなくすことにより歯の清掃性を良くして、歯の寿命を延ばすという予防的な効果も持ち合わせております。 さらに、成長期のお子さまには、顎、顔の適切な成長発育を促す効果もあります。矯正治療とは、数多くの治療効果をもちあわせる歯科治療の一分野です。
               

歯科口腔外科
 

横に向いて生えていたり、虫歯が進行している親知らずの抜歯、口が大きく開けられない、顎がよくはずれそうになる。

耳の辺りが何となく重い感じがする、などといった顎関節症の治療も当院では行っています。
腫瘍の診断、外傷等に対応しています。
               

審美治療
 

当院では生体親和性に優れた材質を使用する審美的な治療も行っております。

ホワイトニング
 

天然の歯を特殊な薬剤を使いゆっくりやさしく、そして持続的に白くしていきます。

インプラント治療
 

インプラントとは「人工歯根」のことを言います。歯の抜けた部分の顎の骨に植え込んで、その上に人工の歯を付けます。入れ歯になりたくない方や、ブリッジを作るための隣りの歯をけずりたくない方におすすめいたします。
               

レーザー治療
 

歯を抜いた後や根を治療する際に細胞の活性化のために、レーザー治療を行っております。
               

笑気吸入鎮静法
 

当院では、歯科治療に恐怖心がある方や嘔吐反射が強い方にリラックスして治療を受けていただけるよう笑気吸入鎮静法を導入しています。
不安・恐怖感が和らぎ、リラックスした状態で治療を受けることが出ます。(保険適応)

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笑気吸入鎮静法

笑気吸入鎮静法には、亜酸化窒素と一酸化二窒素(笑気N2O)と酸素の混合気体を用います。
鼻からマスクで吸入することで鎮静状態(恐怖や不安がなく心が落ち着いた状態)になり快適に歯科治療を受けることができるというものです。
笑気吸入鎮静法は薬物を用いるわけではありませんので比較的安全に使用できます。
有病者の方や歯科治療において過度にストレスがかかる方にも安心してお使いいただけます。
笑気使用後は意識がしっかり戻りますので一人で帰宅することができます。

注意点としては、妊娠中の方、喘息をお持ちの方、意思疎通が困難な方、気胸、中耳炎、腸閉塞等体内に閉鎖腔のある方は使用できません。
また、まれに笑気を吸入し気分不良を起こす方がいらっしゃいます。

歯科治療が怖い方は歯科医師やスタッフにお気軽にご相談くださいませ。

鶴田歯科医院

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