つるちゃんからの手紙 令和7年11月号

2025.11.03


10月は2回、インプラント学会で発表しました。10月のはじめに名古屋の中部支部の地方会で、下旬は福岡で開催された全国学術大会でした。学会は発表時間が7分と短く、時間厳守なのです。演台のうらにタイマーが仕掛けられており、演者に発表時間があと何分あるのかを知らせてくれます。最初は緑のランプが点灯していますが、15秒前になると黄色になり、時間になると赤に変わりチーンとベルがなり終了となります。それでも延長すると次はチンチーンと2回なり、それでもやめないとチンチンチーンと3回なります。私が発表した内容は「上顎中切歯にルートメンブレンテクニックを併用し,抜歯即時埋入インプラントを行った一症例」というもので、治療期間は5カ月に及ぶもので、3年後の経過まで示しました。それを7分で発表しないといけませんので、至難の業です。伝えたいことは山ほどあるのに、ベルがチーンとなると格好が悪いので、なんとか7分以内にまとめるのに苦戦しました。7分で発表が終わると次は質疑応答が3分間あります。会場から質問があればそれに答えればいいのです。7分で伝えられなかったことを問われたらラッキーなのですが、全く発表の意図と違う事を訊かれることもありますので、そんな時は頭フル回転でなんとか答えます。治療方法や臨床的な考え方にはいろんな学派があり、時に議論に発展することもあります。ですから、発表するためにはやはり何を訊かれてもいいようにとにかく準備だけは入念に行い自分の得た知見が臨床家の先生方のお役に立ってもらえれば発表した価値が生まれると私は思うのです。学会発表をやろうと決めて、はじめにやることがあります。それは学会の日程をチェックすることです。1年前に場所と日時は決まっていますので、ホームページを見ていると演題募集が半年ほど前に始まります。この期間に抄録といって学会発表はどんな内容を行うかというものを1000字以内でまとめて提出します。これが学会発表にふさわしいかどうかの審査が通れば、つぎはその抄録の内容の訂正や学会用語というもので統一するために書き直しを要求されます。かなり細かいことまで追求されます。自分では完璧と思っていても平気で突っ返されてきます。中部大会は1回の訂正で済んだのですが、全国大会では6回書き直しをしました。次にスライドを読み上げる練習をします。スライド内容は先に提出した抄録との違いがあると、虚偽になりますので、入念に見直します。学会当日座長と言って、私が発表するセクションをとりまとめてくれる人がいます。大体大学教授が多いです。座長は抄録を完璧に読み込んでいますので、発表内容と少しの相違があると会場で間違いなく突っ込まれてしまいます。これは口演といいます。他の発表手段はポスター発表というものもあります。学会に所属している人が全国から集まります。地方会もありますが、学術大会となるとものすごい数の人が参加します。歯医者の他にも歯科技工士セッションや歯科衛生士セッションというものあり、そこでは専門歯科技工士や専門歯科衛生士の認定を行う講演がおこなわれており、定められた期間以内に幾つかの単位を受講して登録しないとせっかく受験してとった資格が取り消されます。現在私は専修医という認定を学会から得ていますが、まだまだ磨くべき技術があると考えています。学会に参加し、多くの臨床を見る事で発見があります。時にすごい臨床家の先生の発表を拝聴することもあります。技術レベルが高く、自分とは「何もかもが違う」と絶句してしまうこともあります。学会出席はいろいろな技術を知ること、志を高く持ち続けるための絶好のチャンスなのです。今年一杯、まだいろいろな学会や研修で医院を留守にすることもあるかと思いますが、どうかご理解頂けたら幸いです。

最新のお知らせ

つるちゃんからの手紙 (ニュースレター) 令和8年2月号を更新いたしました。

2026.02.04


つるちゃんからの手紙 (ニュースレター) 令和8年新年号を更新いたしました。

2026.01.23


つるちゃんからの手紙 (ニュースレター) 令和7年12月号を更新いたしました。

2025.12.03


つるちゃんからの手紙 (ニュースレター) 令和7年11月号を更新いたしました。

2025.11.03


つるちゃんからの手紙(ニュースレター)令和7年10月号更新いたしました。

2025.10.14


鶴田歯科医院

〒854-0302

長崎県雲仙市愛野町乙485−1

0957-36-7611

完全予約制

※診察のご予約はお電話でのみ受け付けております。

診療時間
日祝
9:00〜12:00

13:00〜17:30

※祝日が月〜土曜日にある週の水曜日は診療いたします。