平成24年2月2日に愛野町へ移転します
益々ご清栄のこととお喜びもうしあげます。
さて、当院は収用により現在地の諫早市森山町から、
雲仙市愛野町乙485-1へ移転することになりました。
この移転にともない、私たち鶴田歯科医院の社員一同、
5年前からこつこつと準備を重ねてまいりました。
そしていよいよ、平成24年2月2日を開院の日を迎える運びとなりました。
思い起こせば、5年前にさかのぼります。
ある患者様から「先生のところは立退きじゃないの?」
と言われたことからすべてが始まりました。
初めは意味がわからなかったのですが、その数週間後、
地区で説明会があり、
「新しい道路が建設されるので、移転してほしい」
とお願いされました。
まさに青天の霹靂。
きっとすべて国が代替地なども見つけてくれるのだろうと思って
余裕でいたのですが、そうではなく自分で見つけてください
という説明を受け、とても驚きました。同時に焦りました。
この周囲で歯科医院に適する場所を選ぶことはとても難しいからです。
それは11年前にこの周囲の土地をイヤというほど探し歩いた経緯が
あったからそれは身に染みて理解していたのです。
そこから私の移転場所探しの旅が始ったのでした。
まず、最優先したこと。
わかりやすい立地であること。
安全であること。
駐車場が入りやすく、出やすいこと。
歩いても、バスでも来院しやすいこと。
できれば、学校の近くで、
忙しいお母さんが送り迎えをしなくてもいいような立地。
建物は、今より待合室が広くとれること。
キッズルームが必要。広い受付カウンター。
ゆっくりと落ち着いてコンサルティングができる
コンサルテーションルーム。
治療後もお化粧直しができるようにパウダールームを作る。
インプラントや審美修復処置がしやすい専用の診療室。
快適な予防ルーム。
すべての診療台に笑気吸入鎮静法ができるように配管。
さらに清潔な空間を提供する口腔外バキューム。
考えただけでいろんな発想が生まれてきますが、これらがすべて
できるようないい場所なんてそう簡単には見つかりません。
場所はいいのだけれど地代が高い、造成だけで莫大な費用がかかる、
地盤が緩い、などなど…途中何度も何度も行き詰まりました。
しかし、私は決してあきらめませんでした。
きっと、自分が理想とする歯科医療を実践する場所は必ずある、
そう信じて移転地を探し歩きました。
いつの間にか探しはじめて3年の月日が経ちました。
そしてとうとう、私が最良とする場所を見つけました。
この場所だけは頭の中のなにかに強烈に「ピーン!」と反応したのです。
不動産業者の方にお願いし、その土地で開院できるように
地主さんと段取りをしていただきました。
その土地が新たな移転地として決まり、行政手続きを終えると
すぐに私は行動を起こしました。
そこに、「鶴田歯科医院移転開設予定地」という看板を出しました。
すると、多くの患者様よりいろんなお言葉をいただきました。
「代替地が見つかってよかったですね」
「近くなるので、便利になります」
「子供の送り迎えが楽になります」
反対に、「遠くなりますね」という方も・・・
全体的にみると、みなさんから、移転は大変でしょうけれど
がんばってください、という励ましの声が多く寄せられました。
これはとてもうれしい出来事でした。
次に、考えたのはレイアウトでした。
せっかく移転してゼロから歯科医院を建てなおすチャンスを得たのだから、次のステージはこうしていきたいというコンセプトを考え始めました。
当初の方針としてはいままでの鶴田歯科医院の雰囲気とレイアウトを
そのまま持っていくことを検討しました。
これがもっとも手間がかからない方法です。
図面もそのまま使えるし、家具だって100%移設できる。
そして働く人たちの動線も変わらない。
さらに経済的にもよい。
そうだ、これで行こうと思っていました。
しかし、8年前に開業したときは治療台が4台の規模で設計しましたが、
現在は6台の治療台があり、職員数も4名から16名に増えていますので、
やはり無理があります。
そこで、新しい鶴田歯科医院はいっそのこと
新たに全く違うコンセプトで設計をしていくことにしたのです。
具体的には新鶴田歯科医院で実現したいことは次の5つでした。
① より高度な歯科医療を実現するために最新鋭の歯科用CTを導入する
② 患者様のプライバシーを確保した設計
③ 患者様の待ち時間を少なくするため中待合室の設計
④ クリーンな環境でさらに徹底した感染防止システム
⑤ 快適な空間つくり、愛される歯科医院のデザイン
そのために、スタッフのみんなや勤務医の先生方、
歯科技工士と何度となく細密な打ち合わせを繰り返しました。
切り貼りした図面を数センチ単位で煮詰めていきました。
とくに働く職員、患者様の動線を徹底的に分析しました。
また、歯科用CTを思い切って導入することを決意しました。
これからの歯科医療にCTは必要と考えた結果です。
新たに導入するCTにおいても海外の生産の現場まで赴き
実際にこの眼でその精度を確認してきました。
緻密なシュミレーションを何度も何度も頭に描きながら少しずつ、
時間があるごとに図面をとりだしアイデアを盛り込んでいきました。
そして、鹿児島や東京の歯科医院にも見学に行き、
デザインについても勉強してきました。
そして、8月下旬にようやく設計が決定し、
建設会社へ工事依頼を終え9月には地鎮祭を行いました。

思い起こせば、医院の設計に入ってから、すでに1年が経過していました。ですから設計図が完成したときは感無量でした。
とてもうれしかったので毎日、何度も見て、常に持ち歩いていました。
図面を見て目を閉じると、患者様の笑顔と
いきいきと働くスタッフの姿が目に浮かびます。
とてもワクワクします。
今の医院とどんな風に変わったのかというと、言葉に表すのは
難しいのですが、今の医院との雰囲気は大きく変わります。
より良い歯科治療を行うために、さらに最新鋭の歯科治療機器である
CTやCAD/CAM(セレック)、そして特別診察室にはドイツ、
sirona社の高機能のユニットも導入する予定にしました。

そして、医院のハードだけではなく、ソフト面にも力を入れました。
移転準備のために国内だけではなくインプラント先進国、
韓国までセミナーや学会で飛び回りました。

力を入れたのはセレック治療。
一日でオールセラミック治療が可能な医療機器です。
これを使いこなすために、東京医科歯科大学から講師の先生を
当院にお招きして、プライベートセミナーを丸二日間行いました。

そして、韓国ソウル、東京、大阪、福岡へ何度も足を運び、
ボクだけではなく勤務医やスタッフも参加してのインプラントのセミナー。

私はこの歯科医院にふさわしい、歯科医療を行うべく、
この一年はとにかく、設備と、自分の歯科医療技術に向き合い、
全力投球してきました。
そして、とうとう平成23年11月3日。
新しい鶴田歯科医院で上棟式を行うことができました。
朝は今にも降り出しそうな天気でしたが、
午後3時に5色が上がったときは抜けるような青空でした。
これだけで、私はこの先の不安が一気に吹き飛びました。
しかし、この青空が見えた瞬間、
「自分の信じた道をまっすぐと進みなさい」
と天から亡き母の声が聞こえたような気がしたのです。
鶴田歯科医院のメンバー全員で足場の上から屋根を見下ろしました。
みんなの表情はいきいきと輝いていました。
「これからここで働くんだ」
「人に喜ばれるようないい仕事をするんだ」
と。
上棟式が始まり、建築が無事完成すること、そして、この建物が将来、
地域の財産になることを強く祈念しました。
そして餅まき大会です。約200名の方々がお集まりになりました。
もうこの時点で感動し胸が熱くなっていきました。
そして時報が5時ちょうどになった瞬間、私とメンバー全員で、
力の限り餅まきをしました。
餅まきが終わると拍手が沸き起こり、
ボクは感激のあまり自然と涙があふれてきました。
本当に素晴らしい上棟式でした。
きっと生涯忘れることができない出来事となりました。
それから、毎週金曜日に工程会議を行いながら、
妥協のない医院建築を目指しています。
収用にかかり実際には準備に4年の歳月を経ました。
「難産の末に生まれた子ほどよく育つ」といいます。
おそらく、私や主任(家内)、そして当院のメンバーや
建築にかかわったすべての人が同じ気持ちだと思っています。
「一体、どんな医院ができたの?」
治療や予防に行く前に新しい鶴田歯科医院を観たいとの声に
お応えするという意味合いもありますが、
私にとってはここまでたどり着けたことに対して多くの皆様に
心から感謝の気持ちをお伝えしたいという思いがあります。
そこで、オープン前の1月29日(日)に
落成記念内覧会を行うことにしました。
ここまで当院がたどりつくことができましたのも、
関係していただいた皆様のご尽力の賜物と心よりお礼申し上げます。


雲仙市愛野町への移転に向けての準備をメインにした日記です。埋め立て工事の様子や愛野町の情報なんかもお伝えします。
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