鶴田歯科医院

               

目次
 

実績
 

こんにちは
理事長の鶴田博文です。

ボクは学生時代からインプラント治療に興味を持ち、それからずっとインプラント治療を勉強してきました。

どれくらいかというと、23年間です。

23年前はまだまだ世にインプラントは多く出てきていませんでした。

手術件数が多くなり始めたのは2011年くらいからです。
現在の当院のインプラント治療の実績は、以下のとおりです。

2016年186本
2017年172本
2018年192本
累計1082本 2019年2月1日現在

この理由は、技術も進化し「安全」、「低侵襲」、「長期に安定する」ことが可能になってきたからだと思います。

なかでも、当院で取り入れている静脈内鎮静法を併用したインプラント手術は、多くの方が感動されています。

手術が楽に受けれる静脈内鎮静法
 

この静脈内鎮静法というのは歯科麻酔専門医が行う鎮静法です。

コントロールするには熟練が必要で、当院での静脈内鎮静法はボクと研修医のころからお付き合いしている白石直之先生にお願いしています。

したがって、もう20年以上も前からのお付き合いです。

白石先生はボクの医院以外も静脈内鎮静法を行っていて、これまで5000本以上のインプラントの埋入手術に携わっておられるすごい先生 なのです。

この方法を使うとどんなことができるかというと、「ウトウトと昼寝をしている間」にインプラント埋入手術がすべて終わっているのです!
だから、インプラント手術が怖い人や、絶対に痛いのはイヤ!という人が、この方法を利用されるのです。
これまで、怖くてインプラント手術を受けることができなかった人には朗報なのです。 残念ながら、この方法はインプラント手術をする場合は、保険診療ではできません。

しかし、この費用はオプションで75,600円するにも関わらず、何度もこの方法を選択する人が後を絶ちません。

当院の95%以上のインプラント手術はこの静脈内鎮静法を使用した症例なのです。

ええー、聞いたことがないよ、と言われる人も多いと思いますが、この方法は体験してみないと分からないものです。

ちなみに、全身麻酔と違いますが、鎮静法を受けた人の99%が「いつ手術をされたのか覚えていなかった」、「すっかり寝ていました」と言われます。

ボクはたとえ1本のインプラント手術でも、 この静脈内鎮静法の話は全ての患者様に行います。

それは、自信を持てるほどの、良い方法であると同時に、治療を怖い気持ちで受けていただきたくないという思いが強くあるからなのです。

インプラント治療で最も大事なことそれは・・・
 

もちろん、歯科医師だったらだれでもインプラントはできるわけではありません。

知識と技術と経験、そしてセンスがないとできません。

歯科医師の技量が大きく左右します。

ボクは口腔外科出身で、20年近くインプラント治療の勉強は欠かしたことはありません。

学会、実習付きセミナー、ライブオペ(手術見学)などを多く経験してきました。

もちろん、今現在も続けています。一番大事なのは誰にインプラント治療をしてもらえるかということです。

次に大事なことは、インプラント治療を行う歯科医師との信頼関係です。

どんなに技術をもっている歯科医師であっても、傲慢な態度であれば質問一つ投げかけることもできません。

どんなことでも丁寧に説明してくれる、患者様に思いやりをもった歯科医師でないとよい関係は続けることはできません。

まず、診断と説明をしっかり行える説明が上手である歯科医師であることが望ましいと思います。

もちろん、レントゲン写真や、CT、口腔内写真を見ながら、コンサルテーションルームでしっかりと話しをするのが大事なことです。

十分に病状を納得し、次には抜歯にならないように注意することまで教えてもらえると、心が明るくなります。

そうして、行ったインプラント治療は必ず良い結果につながると思うのです。

「あの先生にインプラント治療をやってもらってよかった」、ボクは患者様にそう思っていただきたい一心でインプラント治療に挑んでいます。

歯を失うことで生じるリスク
 

より健康に、より美しく、若々しく、という志 向はどなたにもあるのではないかと思います。

そのためにも、もし歯が一本でもだめになったらちゃんと診断して、早いうちからインプラントを入れることがその人の人生を結果的に豊かにするものだとボクはそう思うのです。

歯は健康の源です。年齢を重ねても自分の歯があったらとても幸せ だと思います。

最近は人生100年時代といわれますが、現代、入れ歯が必要になる人は60代から急に増えてきます。

入れ歯はインプラントと違い、固定がしっかり取れませんから次々と歯を失うスピードがドミノ倒しのように進んできます。

ですから当然、「歯は歳とともに少なくなっていくものだ」とお思いの方もおられるかもしれません。

でも歯の本数が減ってくると、次のような障害が発生してきます。

1.消化器への影響

口腔は消化器官の入口です。そこで歯は食べ物を小さく噛み砕くという大切な役割があります。

噛み砕けば噛み砕くほど唾液や消化酵素、胃液などの分泌がよくなります。

しかし、歯が少なくなってしまうと咀嚼力が低下し、栄養のバランスが悪くなるばかりか、胃や他の臓器への影響は計り知れません。

胃腸が弱い人や、低栄養の方においては歯の本数が少ないことが多いのはこのためなのです。

2.老化が早まる

笑ったときにきれいな歯が見えるということは素晴らしいことです。

しかし、歯がガタガタだったり、変色していたり、どこか抜けていたらどうでしょう。

実際、アメリカではそんな状態ではかなりのマイナスイメージを抱かれるといいます。

社会的ステイタスや知性が低いと判断されがちだというのです。

日本ではまだそんな風潮は少ないと思うのですが、とにかく歯がないということは見た目に大きな問題となります。

顔やスタイルがいくらよくても笑ったときに歯が一本でもないとさすがにイメージダウンしてしまいます。

まして入れ歯をしないといけないほど放置したとしたらより目立ちます。

口元にしわが多数あらわれ、すっかり老け込んだ顔になってしまいます。

そうなるとなるべく人に歯や口を見せないでおこうという心理が働きますので、表情もどことなく不自然になってしまうのです。

思いっきり表情を出して会話ができないということはとてもつらいことです。

だんだんこれがコンプレックスとなり、しまいには人と会うのも憂鬱となり、性格も暗くなってしまう方もおられます。

3.食いしばることができない

奥歯でしっかり食いしばることができないとすべてにおいて力がでません。

また運動能力も大幅に低下するという研究データがあります。

自由に歩くこと、そして外出できることは自立した生活を意味します。

たとえ入れ歯を入れていても奥歯でしっかりと噛めないと、転倒の危険や運動機能が低下してしまうのです。

インプラントで天然歯に近づけた機能回復をした人は低下した運動機能が回復してくることもわかってきました。(お口からはじめ るサクセスフルエイジング:FIDI)

奥歯でしっかりと噛むことはとても大切なことなのです。

4.歯がないと認知症になるのも早い?

ボクは歯科医になったときからよく病院や施設へ往診に出かけていました。

そのとき、たくさんの認知症の方と接する機会がありました。

残念なことに予防法はまだ見つかっていないとのことでした。

認知症の人には歯がないことが多かったので調べてみると、同じ年齢の人でも歯のある人より、ない人のほうが認知症になる確率が高かったのです。

歯がなくなると食べることにも不自由します。

生活がとても味気ないものになってしまうと思うのです。

ほとんどの施設で「今の楽しみはなんですか?」という問いに対し、「食べること」と答えが返ってくるのも納得がいきます。

その最大の喜びを失われるわけですから、生きる気力が失われてもしかたがありません。

歯はとても大切なものです。

上記のことからも、もし歯を失ったら、速やかにその機能を回復しないといけません。

ボクはこれまで入れ歯やブリッジで、ある程度の機能回復をした多くの方が「もっと自然に会話が楽しめ、食事をおいしく、見た目もずっと天然の歯に近い歯はないのか」、と相談をうけることがよくありました。

そのニーズを満たすのがインプラントです。

インプラントは入れ歯に代わる新しい歯としてすでに世界中の多くの方にご満足をいただいている治療法です。

これからインプラントについて少し詳しくご案内したいと思いますが、インプラントは従来の歯科治療に比べるとより高度な技術が必要ですし、患者様の十分なご理解が必要です。

最近ではマスメディア等、いろいろな情報が交錯していますが、正しい情報をお伝えすることがボクたち歯科医療従事者の大きな役目であると思います。

インプラント治療を検討されておられる方は、最低限、基礎的なことをよく理解した上で治療に入っていただきたいと切に願っています。

インプラントってどんな治療法?
 

【インプラントのしくみ】

インプラントは人工歯根療法とも言われ、歯の抜けた部分の顎骨にインプラント(人工歯根)を入れて支柱とし、その上にインプラントと歯を連結する支台部(アバットメント)と「人工の歯」である上部構造との 3 つでなりたちます。

当院では生体との親和性がとても高いチタンという金属で作られているものと、ハイドロキシアパタイトのコーティングを行ったものの2種類を主に使用しています。

チタンは長年の基礎的、臨床的研究からインプラントの材料として最も安全であり、ほとんどが顎の骨としっかりと結合させることができるので、その上に丈夫で安定した歯を作ることが可能となります。

したがって、入れ歯ではどうしても満足することができなかった方もインプラント治療により自分の歯を同じような感覚で生活を楽しむことができるのです。

【インプラント治療と従来の治療法との違い】

ケース1 : 歯を一本失った場合

◆ブリッジ(従来法)
抜けた歯の両隣の健康な歯を削って連結し、ダミーを入れたブリッジ(冠橋義歯)で抜けた歯を補います。取り外さなくてもいいのですが、ダミー(実際に歯がない部分)にものが詰まることは避けられません。また舌感にもやや問題が残されています。ブリッジを製作する場合、両隣の歯は動揺(揺れ)がないこと、歯周病に罹患していないこと、歯並びが適切であることが条件となります。仮にこの条件を満たしていたとしても、虫歯でもない歯を削るわけで、その歯におけるダメージは計り知れません。歯を削るということは、その歯にとって抜歯に向けてカウントダウンが始まるといっても過言ではないからです。

◆インプラント治療
うしなった部分にのみインプラントを埋入しますので、健康な歯を傷めません。最近は抜歯と同時にインプラントを埋入する方法もあり、治療期間を大幅に短縮することが可能となりました。その場合は 3~4 か月程度で治療は終了します。

2 : 多くの歯を失った場合

◆部分入れ歯(従来法)
健康な歯にバネをかけて部分入れ歯を固定します。このような義歯を口にいれると当然違和感が大きく、会話や食事を楽しむことは極端に難しくなってきます。食事はこれまで難なく食べていたものも食べにくくなります。小食、偏食による栄養不足のため健康状態に影響をおよぼすことも十分考えられます。また、健康な歯にバネをかけるわけですからその歯に大きな負担がかかり、根が折れたり、歯周病が悪化したり、またかみ合わせが安定しないことで歯並びに影響が出たりすることもあります。当然、見た目も悪いので、口元の表情に気を使う方も多くなります。笑顔が減るということは痴呆になる確率も高くなります。

◆インプラント治療
歯を失った部分にのみインプラントを埋入しますので、あなたの他の健康な歯には負担をかけません。部分入れ歯と違い違和感も少なく、快適に食生活を楽しむことができます。また、普通の歯と同じ感覚ですので発音や見た目も自然ですから、より生き生きと豊かな気持ちで過ごすことができます。

ケース3 : 歯をすべて失った場合

◆総入れ歯(従来法)
総入れ歯を歯肉との吸着だけで支えています。噛む力が弱く、味覚も今一つ楽しむことができません。

◆インプラント治療
インプラントが顎の骨にしっかりと固定され、安定した状態で食事を楽しめます。定期検診の時に歯科医院で取り外しを行い専門的な清掃が必要な場合もあります。また、顎骨が極端に減ってしまった場合は適応できないこともあるので、より詳しい診断が必要になります。

インプラントのまとめ
 

  • インプラントは顎の骨で固定する治療法ですので、ガタついたり、歯肉の痛みを感じることがありません。
  • 発音や発声の妨げになりません。
  • 入れ歯による唾液の分泌障害を起こしません。
  • 取り外しの必要がありませんので衛生的です。
  • 入れ歯のように大きくないので味覚障害がおこりません。
  • バネがないので見た目が良く、自然できれいな歯並びがよみがえります。
  • ほかの歯を削ることがありませんので、自分の歯を守ることができます。

インプラント治療の流れ
 

                                                                                                                                                                       
治療内容及び期間
診断と治療計画レントゲン・CT・口腔内写真撮影模型診断などによって十分な診断後、方針並びに計画案をご説明し、治療のご理解をして頂きます。
一次手術
インプラント埋込み
十分な麻酔を使用し、リラックスしてから手術を行います。
歯肉を少し開き、ドリルで歯槽骨に穴をあけます。このときに一度画像診断を行い、正しい位置に埋入できるか確かめます。
インプラントをゆっくりと埋入していきます。1本20~40分程度手術が終わったらもう一度、正しい位置にインプラントが埋入されたかさらに画像診断を行います。
骨との結合待ち期間
(3 か月~6 か月)
患者様によって骨の質等で異なりますが、1か月半〜4カ月でインプラントは骨と完全に結合します。結合したかどうかは、ぺリオテストという測定器で検査してから次のステップへ移ります。
二次手術
(人工支台部装着)
人工の支台部(アバットメント)を取り付けます。歯肉の状態によっては歯肉を作る手術を同時に行います。(遊離歯肉移植術、根尖側移動術など)ヒーリングアバットメントの装着にかかる時間は歯の本数 にもよりますが 20分~60分が目安となります。一次手術に比較して麻酔の量も少なく侵襲は少ないと考えてください。
上部構造
型取り
二次手術終了後、1週間から1ヶ月後型取りを行います。
上部構造
装着
出来上がった人工歯冠部を装着し、インプラント治療は終了となります。この後は予防メンテナンスが必要となります。歯科医師の指示する期間に必ず歯科医院を訪れてください。

予防メンテナンスの重要性
 

インプラントは確かに健康的で豊かな生活をもたらしますが、天然の歯よりシビアな清掃が必要不可欠です。

したがって一連のインプラント治療が終わってからも定期的に来院していただき、専門家によるブラッシングなどのメンテナンスが必要です。

異常がないからといって、この予防メンテナンスを怠ると、せっかく治療したインプラントの周囲に炎症を起こしたり、思ったより長くもたなかったりとトラブルが生じます。
これらの症状は突然やってきます。ですから、定期的にメンテナンスをしないとせっかく治療したインプラントがダメになってしまうのです。

調子がよく、困ってもいないのに歯科医院にかかると時間もお金ももったいないと思われる方もおられるかもしれませんが、そうではありません。何の苦労もしないで好きなものをしっかりと食べることができて健康で豊かな生活を送ることの素晴らしさをずっと維持していただくことがボクたちの目標です。予防メンテナンスはそのための近道だと思っていただけたら幸いです。

予防メンテナンスで行うこと
 

  • インプラントを含む全顎的な口腔内の診査
  • かみ合わせの診査
  • インプラントの形をよく理解した上での確実なブラッシング
  • 歯石の除去と沈着を防止する歯面研磨
  • 専用清掃器具による機械的歯面清掃
  • 歯肉マッサージ

所要時間は歯の本数にもよりますが、30分~60分の時間が必要となります。

学生時代、一番感激した講義
 

ここからは実際にボクが歩んできたインプラント治療の道のりと、インプラント治療に対する想いをお伝えしたいと思いますので、引き続きお付き合いください。

ボクは今49歳(平成31年現在)。
歯科医院を開業して 17 年目を迎えようとしています。

開業したころからインプラント治療を少しずつ経験し、その技術や知識、ノウハウを積んできました。そして現在は、ほぼ毎日のようにインプラント治療を行っています。

今でこそ、大学の歯学部ではインプラント科という専門科が存在し、歯学部の学生がインプラントの講義がカリキュラムとして組まれているのですが、ボクが学生だったころ、インプラントは必須科目ではありませんでした。

当時、インプラントはまだ登場したばかりだったのです。でもボクは、インプラントについてとても興味がありました。
大学5年の時、第一補綴(ほてつ)科の田中教授がブローネマルクというインプラントを日本に持ち帰り、東京で活躍している開業医のK先生に私たち学生の未来のために、特別に講義をしていただくことになったのです。

初めて聞くインプラントの講義。ワクワクしました。

それまで私たち歯科学生は、歯を失ったら入れ歯か、抜いた隣の歯を切削してブリッジ(冠橋義歯)しか選択肢はなかったのですから。

講師の K 先生は冒頭にこう話されました。

(インプラントの写真を指して)
「これは第3の歯です。人が生まれて初めて生えてくるのが乳歯、次に永久歯、そして3番目にはこのインプラントが入るわけですから。欧米ではすでにスタンダードな治療方法として確立されているのです。そして日本にもこのインプラントがあたりまえのようにできる時代がもうそこまで来ているのです。」

ボクはK先生の講義の内容を聞いて、心が震えるほど感動しました。こんな素晴らしい治療がこの世の中にあったのかと。

同時に人の顎骨にインプラントを稙立するむずかしさ、診断の困難さ、長期予後判定の重要性など、今でもこの時の講義の内容は思いだすことができます。

さらに、なによりも心を打ったのは、患者様からの感謝の手紙を見たときです。

その手紙には「まるで夢のようです」と書かれてありました。早いうちに歯を失い、入れ歯になって、食べるものに不自由していた人が、このインプラント治療を受けたことで何不自由なく食事を楽しむことができるようになったのですから…

その日は興奮して、友人たちと夜遅くまでK先生の講義について語り明かしました。
ボクは将来、インプラントを自分の歯科医師としてのライフワークとして取り組むことを心に決めたのです。

そして学生の身分でありながら、その気持ちを抑えきれず、ある行動をとることにしたのです。

アメリカへ
 

「ああ、ミカ?お兄ちゃん。」

「お兄ちゃん!久しぶり、どうしたの?」

「突然ごめん。ミカの大学だけど、 インプラントとか、やっているの?」

「うん、私のとこはそれが専門だもん」

「ほんと!で、お願いがあるのだけど、 そのインプラントを見せてもらうことはできないだろうかね」

「ああー大丈夫だと思うよ。 うちのボス、親日家だから、 明日話してみるよ」

当時、ボクの妹はアメリカの UCLA(州立カル フォルニア大学ロサンゼルス校)という大学に歯科技工士として勤務していました。

K先生の特別講義を聴いた3か月後の1997年1月。

冬休みを利用して、ボクは初めて海外に行きました。妹のミカに頼んで格安のロスアンゼルス往復のチケットを手に入れたのです。

その話を聞いて、同級生の田中宏幸君(現ヒロデンタルクリニック・西宮インプラントセンター院長)とも意気投合し、一緒に見学させて もらうことにしました。



やはり歯科先進国で見たインプラント治療は鮮烈でした!

数日間、医局と外来に出入りさせていただき、実際に手術や補綴の術式など、妹の同僚の歯科技工士やそこに勤務している歯科医から、いろいろと話を聞くことができたのです。

突然、日本からきた歯科学生のために快く見学させていただいたことは本当に驚きでしたし、とてもラッキーなことでした。

UCLA はインプラントのパーツをオリジナルで開発するほど有名な大学でしたので、彼らに教わったこと、そして見るものすべてが斬新でし た。

そして最も驚いたのは、大学病院の診療室の雰囲気がまったく違っていたことです。

広々とした外来診療室。
ピカピカに磨き上げられた清潔な室内。

すべての歯科機器の滅菌システムが完璧であり、ドクターやスタッフはテキパキと手際よく仕事 をこなしている。
患者様とドクターはどこにいても常に笑顔で向 き合っている。

そこには忙しさは微塵もなく、穏やかな時間が流れているのです。

その外来診療室はどこにいても、インプラント 治療に訪れた患者様とドクターやスタッフとの信頼関係が一目でみてとれました。

「すごい、素晴らしい!」

インプラント治療はもっと厳粛な雰囲気ですすんでいくのかと思っていたのですが、そうではなく、高度な治療であるがゆえにより患者様と親密になれるのだと教わりました。

その笑顔であふれた診療室を見て、インプラント治療は人を幸せにできるものであることを実感しました。

そして、日本も近い将来必ずこうなる、いやこうならないといけない。だから、これから自分たち若い歯科医がやらないといけないことはたくさんあるということを、身をもって思い知らされました。

2週間ロスアンゼルスに滞在したあと、ボクは帰国しました。帰国したらすぐに後期試験でした。無事進級して6年生になりました。
(歯科大学の教育期間は 6 年間)

大学の歯学部を卒業したとしても、歯科医師の国家試験に合格しないと「ただの歯に詳しい人」で終わってしまいますので、この国家試験にすべてをかける思いで臨みました。

くじけそうな時は、あのアメリカで見たインプ30ラントを思い出し、いつかあのような治療を自分もするのだと、歯を食いしばって勉強したのを覚えています。

これは、学生時代の貴重な経験となりました。

ボクを雇ってください、お願いします!
 

大学 6 年の時、就職先には必然的にインプラントをしている歯科医院に勤務したいと思いました。

大学の学務課の歯科医師を対象とした、求人票を手にして、かたっぱしから電話をして「インプラント治療はやっていますか?」と聞いてまわりましたが、求人を出している歯科医院でインプラント治療をしている歯科医院はありませんでした。

それでもあきらめきれず、思い切って水泳部の部長をしていただいたS教授にお願いしてみました。そのS教授は東京の大学のご出身で、多くの人脈をおもちであったことを人づてに聞いていたのです。

S教授は、著名なインプラントをされている先生をご存じだったようで、ボクのためにその先生に問い合わせてくれたのです。

その数日後、教授室に呼ばれました。

「鶴田君。頼んでみたのだけど、だめだったよ。申し訳ない。」

静かにそうおっしゃいました。

「そうですか、私こそ無理なお願いをしてしまい申し訳ありませんでした。先生、本当にありがとうございました。」

ボクは S 教授にお礼を言って頭を下げました。
やっぱり、ダメだったんだ…

「S 教授が頼んでもダメだということは、これはもう絶望的だな」そう思いました。

大学を卒業して、地元の長崎に戻りました。
そして、長崎大学歯学部付属病院第一口腔外科に研修医として歯科医師の第一歩を踏み出しました。

口腔外科を選んだのはもちろん将来インプラント治療をするためです。インプラントは何と言っても口腔外科手術が最も大事だと思ったからです。

その研修医もあっという間に修了する時期になりました。次の就職先を探さないといけません。ちょうどそんな時、ある大学にインプラント科が新設するという情報が耳に入ったのです。

直感的に「そこに就職したい!」と思いました。
これはもういてもたってもいられません。
ボクはすぐに電話をしました。

そして、そのインプラント科を新設する事務部担当者が電話にでた瞬間、待ちきれずボクは思わず、こう言ってしまいました。

「ボクをそこで雇ってください!お願いします」

先方はしばらく驚いて黙っていましたが、申し訳なさそうに小さな声で、「あのー、実はまだインプラント科はできてもおりませんし、責任者(教授)も決まってい ない状態で、まだこれからなのですよ。採用も私が決めることができないので・・・すみません。」

またふりだしにもどりました。

それでもボクはあきらめがつきませんでしたが、次のステージに進むべく、希望だけは失わないようにすることにしました。

研修医を修了したあと、熊本大学医学部病院歯科口腔外科に入局しました。そこではインプラント治療をすることはできませんでしたが、口腔外科治療を多く任せていただくことができました。素晴らしい先輩方や仲間に囲まれ充実していました。

熊本大学で数年勤務した後、佐賀県のある歯科医院の分院長として赴任しました。ここでは一般的な歯科治療を中心とした歯科医療の経験を積みました。

それと並行してインプラント治療における勉強会やセミナー、学会にも時間を見つけては参加していました。なかには、高額なセミナーもありましたが、給料の半分以上を投資して参加していました。

そのようなセミナーに参加される先生方というのは百戦錬磨の方ばかり。中には論文を多く出している先生や著書を持つほどの有名な先生も。

その中でボクはいつも最年少でしたし、ボクが本当に受講したいコースは受講料が高額で、とても勤務医のお給料では払えるものではなく、いつも歯科雑誌に掲載されている記事を読んで指をくわえていました。

やはり開業しないとインプラント治療は無理なのかもしれない・・・

そこでその歯科医院で3年間がんばったあと、平成15年2月、とうとう郷里である諫早市で開業することができました。

インプラント専用治療室とCTを導入
 

とうとう念願の開業です。

勤務していたときは、歯科医として患者様の診療だけを考えていればよかったのですが、開業したらそうはいきません。

当たり前ですが、歯科治療だけではなく、医院の運営や経理まで、すべて一人で行わないといけないのです。

開業して1年間は無我夢中で、医院の運営に力を注がざるをえなかったので、インプラントとは少し遠くなっていました。

しかし、2年目を迎えたころから勤務医の先生を招聘することができましたので、ようやくインプラントの勉強を積極的に取り組めるようになりました。

インプラントにもいろいろなメーカーがあり、多くのメーカーの講習会に参加しました。
受講した後は、何度も模型を使い練習しました。そして、いよいよインプラント専用の手術器具と、ドリリングするハンドピースを購入しました。インプラントを安全に行うために器具の滅菌や、付属機器も同時に購入しましたので、それだけでちょっとした乗用車が購入できるくらいの金額がしました。

準備万端でインプラントを少しずつはじめました。はじめは慎重に時間を十分とって行っていました。

ボクが心がけたことは、とにかく痛くなく、安全にインプラントを埋入すること。

時折、手術の内容を説明していると、患者様から「こんなことをするとさぞかし痛いのでしょうね」と言われることがあります。

しかしボクは、せっかくいい治療を選んでいただいたのだから、決して痛くつらい思いだけはさせたくありません。局所麻酔は確実に行うことにしています。(もちろん、これはすべての歯科治療に言えることですが・・)

そんなことで、「あそこのインプラントは痛みが少ないらしい」ということで、つぎつぎとインプラントを希望する方が増えました。

開業してから9年が経ち、気が付けば多くの方にインプラント治療をするようになりました。

はじめは入れ歯でいいです、と言っていた患者様も定期検診の時などに、「やっぱり取り外しが面倒なので、前に説明してもらったインプラントを入れてください」などというケースが多くなってきました。

ちょうどそんな時です。

国土交通省から、新しい道路を作るので医院を立ち退いてほしいという話が浮上しました。

最初は、思いを込めて建てた歯科医院をわずか10年もたたずに移転するなんて…気が進みませんでしたが、ここはプラス発想にかえて、これはインプラント治療をもっと多くの方に知ってもらうチャンスかもしれないと思ったのです。「そうだ、せっかく建てなおすのだから、インプラント治療が快適にできる歯科医院にしよう!」

そう思い始めました。
毎日、今ある歯科医院の図面を見ながら、どうしたらインプラントを快適にできるかを考え始めました。

図面を書いては消し、貼り付けては、ぐしゃぐしゃに丸め、何枚もの図面がごみ箱に入りました。きっとなにかいいアイデアがあるはずだと思い、インプラントに力を入れている歯科医院のホームページなどを見たり、実際にお願いして医院見学にいったりもしました。

そして、ようやく図面が完成し、設計士さんが完成予想図(パース)を描いてくれました。

それがこれです。



ボクは設計士さんに
「この歯科医院では歯科治療を痛みが少なく、そして快適にできて当たり前と思えるようなたたずまいを実現したいのです」と以前話をしたことを思い出しました。

まさにこれを見た瞬間、直観的にそう感じることができたのです。
本当にこれができるのなら、自分はこの医院にふさわしい歯科医師にならないといけない。ブルブルと武者震いがしました。

そこで気が付いたのが、広いインプラント治療専用ルームでした。その部屋はインプラント治療を安全に行うための完全な個室です。
その個室に設置する治療台(ユニット)も増設しました。



【当院のインプラント専用治療室】

清潔に、滅菌が完璧にできて、患者様にも快適に、そして術者であるボクやアシスタントがストレスなく手術ができる環境でないといけない、そう思いました。

そんな思いで、ユニットを探しました。そして見つけたユニットがドイツの SIRONA 社のTENEO というハイエンドモデルでした。
インプラント治療を安全に、そしてスムーズに、行うために必要と感じたのです。

そして、さらに CT が必要だと判断しました。



インプラント手術には十分な骨の量が必要なので、その骨の量の確認とインプラントを安全に確実に行うためにこれも必要と判断したのです。

CTはこれまで大学病院の歯科放射線科にお願いしていたのですが、もし自分の医院にあったらとても役にたつと思ったのです。

CTは歯科用ともなると、やはり精度が高くなるのですが、価格も高くなります。しかし診断や手術の精度を上げるためには、やはり自分の医院でさまざまな設定で撮影することができるということが安全につながるため、思い切って導入を決意しました。

「インプラント手術は危ないと聞いている」
「ネットで調べたら事故も起こる可能性もあるらしい」
という声もよく聞かされますが、CT 撮影でしっかりと骨の量とインプラントを埋入するポジションをコンピューターでシュミレーションを行うことで、より正確に、精度の高い治療が可能となったことは事実です。

歯がないことで暗い人生を送っていただきたくないと思っているボクは、診断の正確さをより高いレベルに持っていきたい、患者様の不安を少しでも取り除きたい、そういった思いで導入しました。

設備がそろっても、技術が高い水準にないと話になりませんので、導入と同時により多くのインプラントの勉強会や学会にも参加しました。

中途半端な気持ちでインプラント治療をしたくなかったのです。

「もっと、最新のインプラント技術を勉強したい!」

ボクの思いに共感した勤務医の先生やスタッフも休日を返上し、一緒にセミナーに出席し勉強しました。

東京、大阪、福岡、そしてインプラント先進国と言われている韓国にも何度もでかけ、実際に手術を見学したり、動物にインプラントを埋入したりと、より知識と経験値を高めていきました。


【ソン教授からいただいたサティフィケート】

痛みが少ない治療を目指して
~CGF テクニック~
 

「インプラント治療をしてみたいのだけど、実は手術が怖いのです。痛んだり、腫れたりするんでしょう?」

「手術の後の痛みや腫れに耐えれるか心配」

「インプラントは便利だとわかっているけれど、すでにやった人の話を聞いたら、手術の後が大変そう」

これは、インプラント治療をするときに患者様から実際にお聴きした内容です。

インプラント治療は、外科処置です。つまり手術が必要になってきます。
手術と聞くだけで緊張してしまいますね。

ある日、当院で使用しているインプラントメーカーの担当者が私にこう言ったのです。

「鶴田先生、すごい治療法ができました。よかったら、今度福岡にその講師の先生をお招きしてセミナーを開催しますので、来られませんか?」と言うのです。

「なんですか、その治療法とは・・」

「インプラント治療が変わります。手術をしても痛みが少ないし、腫れにくいのです。」

たしかにインプラント治療では、歯肉の切開や骨へのドリリングなどを行うために、患者様の状態によっては手術後に痛みや腫れがでることがありました。

「いままでいろいろやってきたんだけど、もう少し痛みと腫れを減らしたいと思っていたところなのです。ちょうどよかった、ぜひ、そのセミナーに参加させてください」

そこで、平成23年10月2日に福岡で開催されたセミナーに参加してきました。


そのセミナーで登場したのが、この器械。

名前はメディフュージ。

これは患者様自身の血液から傷を治す成分を凝縮したゲル(CGF と呼びます)を作る機械です。

一見、通常の遠心分離器に見えますが、そうではないそうです。通常の血液の遠心分離器とは違い、回転数やトルクなどの違いがあり、CGF専用で開発したそうです。

このゲルを手術の傷口などに使用すると術後の痛みが減少し、傷の治りが促進する効果があることのこと。


これが採取した血液からメディフュージにかけたフィブリンです。

この機械で作られた CGF は怪我をして血管が破れたときにその血管の穴を埋める働きをするフィブリンという物質が網目状になった構造をしています。

通常はこのような治癒組織ができるには4-5日程度かかりますが、メディフュージを使うとこの組織が 15 分ほどで出来上がります。

つまり、CGF テクニックを使えばインプラント行った部位にあらかじめある程度治癒が進んだ組織を貼り付けることが可能になり、かさぶたのような効果が期待できます。

かさぶたができた後の傷口というのは触っても痛くありません。
大体、抜歯後やインプラント手術後の痛み、腫れのほとんどの原因は、「かさぶた」が何らかの理由によりできないからなのです。

ですから、あらかじめこの「かさぶた」を作っておくと理解していただけたらと思います。
しかも、薬剤などを使わず自分の血液だけで作れるわけですから、この CGF はすばらしいのです。

あらかじめ、「かさぶた」があることで、傷の治りももちろん早くなります。その結果 CGF は、手術後の痛みを少なくそして傷の治りを早くします。

そしてなにより、CGF の利点は「自分の血液から作成できるので感染などの危険性がない」ということです。

CGF は血液をメディフュージで遠心分離にかけるだけなので薬剤を使用したりしないので副作用の心配もありません。
採取する血液の量も多くても 80cc ほどなので、血液検査3回分ほどです。

また上記で述べた以外にも CGF にはまだ利点があります。CGF は周囲の細胞によって吸収・置換されてその周囲の細胞になるという性質があります。

わかりやすくいうと、CGF を貼り付けた周りに歯茎があるなら歯茎に、骨があるのなら骨になりやすいという性質があります。
これを利用して、骨量が少なく従来ならばインプラントができないと診断された部位にもCGF を応用すれば、骨量を増やしてインプラントができる可能性があります。

実は、その方法も伝授していただきました。
この方法はまた別の機会にお知らせいたしますが、これは血液の成分や治癒の生理的機序をよく理解していないと活用ができません。

また、この CGF テクニックはセミナーの内容をよく理解し、細かい手技と注意点をしっかり守らないとうまく作ることができないので、器械だけ買ったからといっても活用することができません。

セミナーは4時間。アッという間に終わりました。終わった時、この CGF テクニックがとても素晴らしいということについてよくわかりました。

でも実際、この遠心分離機(メディフュージ)を購入しないと自分の歯科医院でこの CGF テクニックを活用できません。

恐る恐る担当者に質問してみました。

「で、この器械はおいくらですか?」

「○○万円」です。

これで患者様のインプラント手術後の苦痛から解放されるのなら正直、安いと思いました。
この CGF テクニックが発表されたのが2006年。それから各国で臨床に応用され、そしてその安全性が認められ、日本にも紹介されたようです。

日本で、このセミナーを始めてからというもの多くの歯科医のバックオーダーが続いているのだそうです。なんとイタリアから輸入するので時間がかかるとのこと。

待つこと数か月。
ようやくこの器械(メディフュージ)が到着しました。

さっそく、まず、自分自身が実験台になって治療に使ってみました。

自分の口腔内で以前から気になっていたところがあったので、私の師匠に手術をしてもらったのです。これは結構腫れや痛みが出る可能性が高い手術です。(根尖切除術)

ボクは患者様に使う前に、まず自分で試してみたかったのです。
採血してもらい、メディフュージにかけて、血液を遠心分離し、そのフィブリノーゲンを採取しました。そして、師匠にお願いしてこの CGFを手術部位に挿入してもらったのです。

その結果は・・・・
やはり間違っていませんでした。

本当に腫れや痛みはほとんど感じることがありませんでした。

やはり間違いのない理にかなった治療方法であること、身をもって実証できたのです。
同時にこれなら、患者様にもつらい思いをさせないで済むと確信しました。

現在、インプラントの手術を行うときにはこのCGF テクニックを活用しています。
使用した患者様にも感想をいただいていますが、ほとんど、ボクと同様、痛みと腫れはほとんど感じていらっしゃらない様子です。

痛みが少ない、腫れが少ないインプラントを・・そういった思いで導入した CGF。

これはどなたでも活用できる簡単で効果の高い方法ですから、インプラント手術を行うにはこれからの時代必須になってくるでしょう。

この CGF テクニック。
きっとお役に立てると思います。

インプラント治療について
もっと知りたいあなたへ Q&A集
 

                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                               
Q1:インプラントはどんな人に適していますか?
A1:食べ物がおいしく食べられない、発音・発 声に不便を感じている。入れ歯を入れると 異物感が痛みを感じる。どうしても入れ歯 をいれたくない。そんな人におすすめです。 年齢的には顎の骨が完成する 20 歳頃から 健康な人ならどなたでも可能です。ただし、 妊娠中、糖尿病、高血圧、心臓病、脳血管 障害の既往がある方は治療が制限されるこ ともありますので、必ず歯科医師にその旨、 お申し出ください。
Q2:手術時に痛みはどれくらいありますか?
A2:手術は局所麻酔をして行いますので、痛み についての心配はありません。万が一手術 の途中で痛みがでた時は、我慢せずに左手 をあげて教えてください。その場合、局所 麻酔を追加することで痛みは和らぎます。
Q3:手術がとても怖いのです。なにかいい方法はありませんか?
A3:鶴田歯科医院では 2 つの鎮静法を行うこと ができます。一つは笑気吸入鎮静法。鼻か ら笑気という気体を吸入することで、全身 がポカポカあたたかくなり、気が遠くなり、 気持ちが落ち着いてきます。笑気は酸素と 窒素との混合気体のために体に対する影響 もほとんどなく、普段の歯科治療、とくに 小児の治療でもよく用いるポピュラーな方 法です。 もう一つは静脈内鎮静法です。 この方法は歯科麻酔認定医による全身管理 を行いながら手術を行います。腕の静脈に ルート(輸液路)を確保したまま、鎮静薬 をモニタリングしながら注入し、鎮静状態 にした上で手術を行います。手術中、ほと んど恐怖を感じないで手術を受けることが できます。笑気吸入鎮静法よりも麻酔効果 は高い方法です。どうしても手術が怖い方 にお勧めできます。
Q4:入院は必要ですか?
A4:入院の必要はありません。笑気吸入鎮静法、 静脈内鎮静法、を併用した場合でも通院で 治療が可能です。
Q5:治療後、気をつけることはありますか?
A5:食後の歯磨きを怠らないことと、定期的な 予防メンテナンスを受けることが大切で す。インプラントは粘膜部を貫通している ため、天然の歯以上に注意を払う必要があ ることを理解してください。
Q6:インプラントの寿命はどのくらいですか? 一生もちますか?
A6:お口の衛生状態に大きく関係しています。 スウェーデンのイエテボリ大学のアデル助 教授によりますと 90%以上の人が 15 年以 上保たれているという報告もあります。あ なたが歯磨きをちゃんと行い、定期的に予 防メンテナンスに指示通りに行うことでい くらでも長持ちしますし、逆に手入れが悪 いと寿命が短くなる場合もあります。少し 前まではインプラントを 10 年持たせまし ょうという考えでしたが、ちゃんと手入れ をすることで 10 年以上保存できているイ ンプラントはたくさん出てきています。
Q7:費用はどれくらいかかるでしょうか?
A7:インプラント治療は健康保険の適用があり ません。自由診療となりますので、インプ ラントの治療費は歯科医院によって異なり ます。それは治療方法の難易度、患者様が 持っている問題点や病歴、歯科医の技術や 審美修復に関する能力に基づくものだから です。もちろん、体の健康を左右するもの なので、安ければいいというものでもない と思います。 診断料、CT 撮影料、手術料、投薬料、印象 (型取り)と上部構造(人工の歯)など、 一本あたり、総額で 35~50 万円だと安全 で質の高いインプラントができる治療費だ と考えています。 インプラント治療は手術や歯を装着する技 術においては非常に繊細な医療行為であ り、通常の歯科治療に比較して、多くの準 備が必要なので、当然コストがかかること は事実なのです。 インプラントは体の一部として、その先何 年も付き合うわけですから、値段とそれに 見合った適正な治療を受けるようにしたい ものです。 できることなら、治療計画書と見積書をき ちんと発行してもらい、説明後も確認する ことがとても重要です。 また、インプラント治療にかかった治療費 は領収証を提出することで、税務署での確 定申告でお金がもどってきます。インプラ ント診療を行った場合は忘れずに確定申告 時に申請してください。個人の年収により ますが、場合によってはかなりの控除額に なります。
Q8:治療期間はどれくらいですか?
A8:3 か月~6 か月が目安です。その人のもつ 骨とインプラントの結合力が獲得できれば すぐに歯をつくることができるのですが、3 ~6 か月くらいかかるということを念頭に 置いていただくと助かります。
Q9:インプラントのリスクについて教えてください。
A9:下顎の歯の場合、下顎管という血管と神経 を傷つけてしまうことです。もし損傷した 場合、半側のオトガイ領域(顎~下唇にか けての範囲)の知覚麻痺や異常な出血を伴 います。そういった事故を防ぐために当院 では必ずインプラント治療の計画をたてる 際は必ず CT 撮影を行い CG(コンピューターグラフィック)の上で、下顎管を損傷 しないかどうかのシュミレーションを行う ことにしています。 また、上顎の歯の場合は、上顎洞に穿孔し てしまうというケースです。そうならない ために下顎と同様に、シュミレーションを 行うことにしています。 もし、上顎洞までの骨の量が足りない場合 はソケットリフティングというテクニック を用いてインプラントを埋入することがあ ります。
Q10:予防メンテナンスの期間を教えてください。
A10:多数歯や難症例であった場合は 1 か月に 1 度、インプラント治療後に良好な予後が望 める場合では 3 か月に一度の来院をお願い しています。

インプラント治療の費用について
 

歯科医として患者様の治療に携わって23年になりますが、もっとも患者様から感謝される瞬間は、何不自由なく噛める喜びを感じていただいた時です。

「漬物なんて一生食べることはできないと思っていた。」

「まだ入れ歯をいれる歳ではないと思っていた。」

「これで友人と一緒に旅行ができると思った」

「歯を失ってからずっと暗い毎日だったけれど、今はだれとでも自信をもって話せます」

実際、インプラント治療を受けた患者様からこのような言葉を聞いてきました。

ボクたちは「なんでも食べることができる健康で豊かな生活を得るためのお手伝いをさせていただいている」という思いで治療を行っています。

前述しましたが、インプラント治療においては、ほかの歯科治療とは比較して、技術が必要なものです。

したがって、安全、確実にインプラント治療を行うためには、ある水準を超えた設備投資、学術研修をうけ、知識を得るからこそできるということに、ご理解をいただけましたら幸いにおもいます。

インプラントは保険外診療(自由診療)になります。

当院での標準的金額
 

●骨がしっかりとしていて、歯肉もしっかりとしている場合
一本につき、¥378,000 円(税込み)

●抜歯と同時にインプラントを埋入する場合(比較的難しいケース)
一本につき ¥467,640 円(税込み)

CT 撮影費用(術前と術後、定期検診年一回)、診断料、サージカルステント、またはサージカルガイド製作費用、必要に応じて(診断用模型製作、診断用ワックスアップ製作を含む。

生体機能は年齢と共に変化していきますので、インプラント治療における治療費の保証は行っておりません。

上部構造体の摩耗や破折のリカバリーにおいては、当院の指定する間隔で定期検診を受診していただいた方に限り、無償で行うことはありますが、治療の介入時には費用を別途いただくこともありますので、ご了承ください。

その場合の目安は上部構造体 5年以上。
インプラント体の場合は10年以上。

                                                                           
治療内容および期間費用と時期
診断と治療計画レントゲン・口腔内写真撮影などによって十分な診断後、方針ならびに計画案をご説明し、ご理解とご納得をしていただきます。CT撮影は当院で行います。
インプラント治療の前処置むし歯・歯周病・歯石の除去など事前に必要な治療すべてを終了させます。保険診療、自由診療個々の歯によって異なります。
一次手術インプラント埋込み



麻酔をしっかりおこない、リラックスしてから手術を行います。

歯肉を少し開き、ドリルで歯槽骨に穴を開けます。

インプラントをゆっくりねじ込んでいきます。1本30~60分程度縫合して、手術を完了させ、痛み止め等のお薬をおだしします。
インプラント体1本埋入につき115,000〜205,200円がかかります。抜歯即時埋入時は、骨補填材(β-TCP)0.5g8,640円がかかります。

※クレジット不可、当日のお支払となります。
オプション静脈内鎮静法:¥75,600
骨との結合待ち期間患者様によって骨の質等が異なります。その為、幅がありますが3ヶ月~6ヵ月です。消毒代として540円費用がかかります。
二次手術
(人工支台部装着)
人工の支台部をとりつけ、型をとります。また、人工歯冠歯冠部1本につき108,000円の費用がかります。65部の色あわせを行います。必要に応じ歯肉の状態によっては歯肉をつくる手術を同時に行います。(歯肉移植術)歯冠部1本につき108,000円の費用がかります。
人工歯冠型取り 1本につき64,800円の費用がかかります。
人工歯冠部装着
出来上がった人工歯冠部を装着し、終了上部構造かみ合わせの状態により材質を最終決定いたします。¥89,640
治療後の定期検査治療後1週間後に定期検査を行っていただき、その後の定期検査は1ヶ月後・3ヵ月後・6ヵ月です。

保証について
 

生体機能は年齢と共に変化していきますので、インプラント治療における治療費の保証は行っておりません。

上部構造体の摩耗や破折のリカバリーにおいては、当院の指定する間隔で定期検診を受診していただいた方に限り、無償で行うことはありますが、治療の介入時には費用を別途いただくこともありますので、ご了承ください。

その場合の目安は上部構造体5年以上。インプラント体の場合は10年以上。

インプラント治療のリスクについて
 

  • インプラント治療は健康保険適応外の治療です。したがって一般的な歯科治療に比較し、ある程度の費用がかかります。
  • インプラントの外科手術が必要です。それによって、ある程度の外科的侵襲が発生する可能性があります。「外科的侵襲」とは手術後に痛み止めを服用する必要がある痛みが出ることはもちろん、部分的、全身的な発熱がでることがあります。また、強い腫れ、鈍い痛みや違和感が数日または数週間続くことも含めて、大変まれではありますが、違和感が数ヶ月続くことが考えられます。当院のインプラント治療においてはクラス B 滅菌を行っているため、稀ではありますが手術後の感染があれば、外科的侵襲も大きくなります。
  • 骨の性状によっては、インプラント体と骨組織が結合しないことがあります。また、骨の性状については、CT 撮影を行い予 め、骨密度を予測しますが、実際に手術を開始しないとわからないことがあります。まれに十分な密度があっても生体反応のために結合しにくいことが、術後に判明することがあります。
  • 実際に手術を行ってみて、インプラント処置が不可能であった場合、別の選択肢(たとえば、ブリッジや義歯)を使って、機能的に「噛める」をとりもどすリカバリー手段をいたしますが、この場合には手術料金分においては割引をさせていただきます。その際はそれまでにかかった全てのインプラント治療費の返金がないことを理解しています。
  • 術後、口腔内、または口唇に知覚麻痺が出現する可能性があります。一時的な場合は経過観察を行いますが、重篤な場合は、インプラントを除去する可能性があります。
  • インプラント手術は技術的に難易度が高いため、偶発症(下歯槽神経の損傷・上顎洞穿孔)による合併症を起こす可能性があります。
  • インプラント治療が完了した場合、必ず定期検診を受けて、口腔管理を十分に行う必要があります。
  • 定期検診を受診しなかった場合(入院や転居を含む)には、当院はいかなる補償が適応されないことも承諾しています。
  • インプラント治療を中断(最後の経過から6ヵ月以上)した場合にはその後の治療を中止する場合がございます。その場合当院での責任は負いかねます。

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