つるちゃんからの手紙 1月号 (平成30年1月号)
 

新年あけましておめでとうございます。

 

皆様、お揃いで良い歳を迎えられたことと思います。私は今年で49歳になります。

33歳の時に森山で開業して15年があっという間に過ぎました。

多くの人に支えられてここまでくることができました。本当に感謝しております。

今日は自分のことを書きます。

歯科医師になって21年目。毎日、患者様の歯と口腔のことばかり考えてきました。昨年の秋ごろ、ふと「あと何年歯科医師ができるだろうか」、そう考えるようになりました。

なぜ、こんな話をめでたい新年にするのかというと、急に体力の衰えを実感したからなのです。具体的には新聞の字やスマホの字が読みにくくなってきた、夜の運転や曇りの日は視界がなんとなくぼやけて見える。かといって老眼鏡をするまでもない。(もちろんメガネは診療用と普段用は違います、ちゃんと治療時は見えていますからご心配なく)

以前と比べて疲労を回復するのに時間がかかる。寝つき、寝起きが悪い。

技術系のハンズオンセミナーに出席したら一番年長者で、講師の先生が「お上手ですね、先生は口腔外科出身ですよね」などとお世辞を言われる。

もちろん懇親会でも、若い先生ばかりの中で会話が弾まないので居心地の悪さを感じる。たまに飲みすぎると翌日まで酔いが残り、せっかくの休日が無駄になってしまう。

そんなことを先輩ドクターに話をすると、「鶴田先生、それは正しい成長だよ!みんなそうなの、だから安心して、ワッハッハ!」と言われてしまいました。

「そうかこれが老いるということなのか」と思い、急遽若返りを計画し、実行することにしました。いろいろな本や文献を読み、忙しい中でできることを考えました。

ランニングなどの有酸素運動もいいのですが、調べつくした結果、自分には筋トレが最も適していると判断しました。そこで、トレーニングジムに通って基礎代謝をあげることにしました。

食事も気を付けて、タンパク質と野菜中心にしました。トレーナーを月に数回お願いし、限界まで追い込むような筋トレを2か月続けました。

その結果、体重が7キロ減、そして、体脂肪率も26%から19%へと改善することができました。

また、最近の体重計は優秀で、身長を入力すると、今何歳くらいの体か表示してくれます。

トレーニングを始める前は48歳であったのが、2か月で38歳まで若返りました。

それがどれくらい正しいのかどうかわかりませんが、とにかくうれしい!達成感に満たされました。

視力だけはどうにもなりませんが、腰痛はほとんどなくなり、本当に体力・気力は10歳若返ったような気がします。いや、気のせいではなく実感しています。

もちろん、最初は一大決心し、かなりストイックになって取り組みましたが、最近はなんだか、体を動かさないと気が済まないようになってきました。

それが癖になってしまったのです。

まるでタバコやお酒がやめられないのと同じで、筋トレと食事制限がやめられなくなってしまった自分に驚いています。

私はお酒も好きですが、筋トレのあとのプロテインが楽しみのひとつになっております。あのやり遂げた後のプロテインがなんとも言えない充実感を感じさせてくれるのです。

プロテインは空腹感を和らげてくれるのと、最近のものは甘くておいしいので、おやつの代わりになり重宝しています。学会出張中でトレーニングできないときもプロテインだけは手放さないように気を付けています。

最近、筋トレができない日は体がだるいと感じるようになりました。思うに、筋トレには強い中毒性が潜んでいるのかもしれません。調べてみるとテストステロンという男性ホルモンが増強されるらしいので、それは本当かもしれません。

このまま筋トレし、自分自身の体重をコントロールするスキルが付けることができるといいなあと思っています。人は楽しむために生きているわけです。

楽しみに出会うと気分がよくなります。仕事も大好きですし、趣味であるオートバイツーリングやキャンプにももっと行きたい。

私がほしいものは、仕事や趣味に打ち込める体力ですから、それを今年も継続していきたいと考えています。体つくりも仕事のうちです。

昨年初めて老いを感じ、慌てた私ですが、よく考えたら歳をとることは悪い事ばかりではありません。これまで経験したことの自信と英知は確実に蓄積されていきます。その結果、20代30代のころのような不安は減り、多少のことがあっても戸惑わなくなっています。

自信をもって、より自分らしく生きていけるようになったら、もっといい人生になるのではないかと思っています。

こうして元気で仕事ができることに感謝して今年も一年、多くの人の健康に貢献できることを目標とし、年頭のあいさつとさせていただきます。